慢性腎臓病・慢性腎不全

慢性腎臓病・慢性腎不全

腎臓は「沈黙の臓器」

腎臓は「沈黙の臓器」

腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、機能低下が進んでも自覚症状が出にくい特徴があります。慢性腎臓病や慢性腎不全は適切な治療を行わないと状態が徐々に悪化し、最終的には透析や腎移植が必要になる可能性があります。

新中野駅から徒歩3分・杉並区東高円寺・和田からも近い新中野なべよこ内科では、毎週水曜日の午前に腎臓内科医による診察を行っております。健康診断で異常を指摘された方や腎臓の健康が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。適切な検査や診断に基づいて治療をいたします。

腎臓の働き

腎臓は握りこぶし大の臓器で、腰の少し上に左右1つずつあります。血液を濾過して体内の老廃物や余分な水分を尿として排泄したり、電解質などを調整したりしています。赤血球の作るホルモンや血圧調整に関わるホルモンを分泌する役割も担っています。

慢性腎臓病・慢性腎不全とは?

慢性腎臓病は、腎臓の働きが慢性的に低下していく病気の総称です。腎臓の障害や機能低下が3ヶ月以上続く場合に診断されます。進行すると腎不全となり、透析や腎移植が必要になるなど深刻な状態に陥る可能性があります。

慢性腎臓病・慢性腎不全の原因・症状

慢性腎臓病の主な原因

慢性腎臓病の原因として多いのは糖尿病性腎症で、長期間の高血糖により腎臓の細い血管が傷つき、徐々に腎機能が低下していきます。他に多いのは慢性糸球体腎炎で、腎臓の糸球体に慢性的な炎症が起こる病気です。

慢性腎臓病の主な症状

腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれているだけに、症状が出た時には病態がかなり進行していることが多いのが特徴です。そのため、定期的な健康診断での早期発見が何より重要になります。

初期の症状

初期段階ではほとんど自覚症状はありません。健康診断での尿検査でたんぱく尿が見つかったり、血液検査でわずかな腎機能低下が指摘されたりすることで発見される場合がほとんどです。

中期の症状

  • 夜間頻尿
  • むくみ
  • 疲れやすさ、だるさ
  • 食欲不振
  • 貧血による息切れや動悸 など

これらの症状は日常生活のなかでもしばしば見られるものなので、腎臓病と気づかずに見過ごされることも少なくありません。

末期の症状

腎機能が著しく低下すると老廃物が体内に蓄積し、様々な深刻な症状が現れます。この段階になると透析や腎移植など高度な治療を要する場合があります。

  • 尿毒症症状(吐き気、嘔吐、意識障害)
  • 高度のむくみ、呼吸困難
  • 高カリウム血症による不整脈
  • 尿量の減少 など

慢性腎臓病・慢性腎不全の検査

慢性腎臓病や慢性腎不全の診断は、尿検査と血液検査が基本となります。これらの検査により、腎臓の働きがどの程度保たれているか、また腎臓に障害が起きているかを評価します。

尿検査

尿検査では主にたんぱく尿と血尿の有無を調べます。たんぱく尿は腎臓の重要なサインで、正常では尿中にほとんど出ないたんぱくが検出される状態です。腎臓の濾過機能に問題が生じると、本来は体内に留まるべきたんぱくが尿に漏れ出してしまうのです。

血液検査

血液検査ではクレアチニンやeGFR(推算糸球体濾過量)、尿素窒素や電解質について調べます。クレアチニンは筋肉で作られる老廃物で、通常は腎臓から排泄されますが、腎機能が低下すると血液中に蓄積して数値が上昇します。また、eGFR(推算糸球体濾過量)は腎機能を数値で表す重要な指標です。正常な腎機能を100%とすると、eGFRはその何%の働きが残っているかを示します。

その他、尿素窒素や電解質、貧血の有無などを調べることで、腎臓病の進行度や合併症を総合的に評価します。

画像検査

必要に応じて腹部エコーなどの画像検査を行います。画像検査では、腎臓の大きさや形、腎結石の有無、水腎症などを確認できます。慢性腎臓病が進行すると、腎臓が小さく萎縮することが多く、画像検査で確認することができます。

慢性腎臓病・慢性腎不全の治療

慢性腎臓病や慢性腎不全の治療では、腎機能低下の進行を遅らせることや、腎機能が低下することで他の臓器にも影響が及ばないようにすることを目的として行います。慢性腎臓病・慢性腎不全の原因となっている疾患を治療することが、腎機能低下の予防につながります。

原因疾患の治療

慢性腎臓病・慢性腎不全の治療において重要なのは、原因となっている病気をしっかりと治療することです。糖尿病が原因の場合は血糖値を適切にコントロールし、高血圧が原因の場合は血圧を目標値まで下げることが腎機能の保護につながります。

生活習慣の改善

食事療法は慢性腎臓病・慢性腎不全の治療の基本です。腎機能の程度に応じてカリウムやナトリウム、たんぱく質などの栄養素の摂取量を制限します。その他にも禁煙や適度な運動、適正体重の維持なども腎機能の保護に重要です。場合によっては水分摂取量を制限することもあります。

薬物療法

薬物療法では、血圧を下げる薬の中でも特に腎保護作用のあるものの使用を検討します。また、
腎機能が低下すると貧血になりやすいため、赤血球を増やす注射薬や鉄剤を使用することもあります。

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