動悸・不整脈とは?

動悸や不整脈は心臓のリズムや拍動に異常が生じる疾患で、軽度なものから生命に関わる重篤なものまで様々です。多くの方が経験する症状ですが、なかには心房細動など適切な治療を要する疾患が隠れている場合があります。
新中野駅から徒歩3分・杉並区東高円寺・和田からも通院が便利な新中野なべよこ内科では、循環器専門医による詳細な検査と診断により、適切な治療を提供しています。
動悸・不整脈の特徴・原因
特徴
動悸・不整脈は心臓の電気的な興奮や伝導に異常が生じることで起こります。正常な心拍数は安静時で45-85回/分とされていますが、これより速い頻脈、遅い徐脈、また不規則な拍動を不整脈と呼びます。不整脈の中でも心房細動は脳梗塞のリスクを高める重要な疾患であり、早期発見と適切な治療が必要です。
主な原因
動悸や不整脈の原因は多岐にわたります。心疾患が原因となる場合には、虚血性心疾患や心筋症、弁膜症などが挙げられます。また、甲状腺機能異常や電解質異常なども重要な原因です。
日常生活に関連する要因としては過度なストレスや睡眠不足、過剰なカフェイン摂取、アルコール、喫煙なども動悸や不整脈を引き起こす可能性があります。
動悸・不整脈の特徴の症状
動悸や不整脈の症状は患者様によって大きく異なります。訴えが多い症状は心臓の拍動を強く感じる「動悸」で、「ドキドキする」「心臓が跳ねるような感じ」「脈が飛ぶ感じ」として表現されることが多くあります。
頻脈性不整脈では動悸に加えて胸部不快感や息切れ、めまいなどが現れることがあります。とくに心房細動では「脈が乱れる」「不規則に打つ」という症状が特徴的です。徐脈性不整脈では疲労感やめまい、失神などが主な症状となります。重篤な不整脈では胸痛や呼吸困難、意識消失などが現れることがあり、これらの症状がある場合は速やかな受診が必要です。
動悸・不整脈の検査・診断
動悸・不整脈の診断では、詳細な問診により症状の特徴、持続時間、誘因などを把握します。基本的な検査として12誘導心電図を実施しますが、多くの不整脈は間欠的に出現するため、通常の心電図では捉えられない場合があります。
当院では24時間ホルター心電図に加えて、1週間程度装着可能な長時間心電図検査も実施しており、より詳細な不整脈の解析が可能です。
アップルウォッチ外来
当院では、アップルウォッチで感知された不整脈を専門的に確認・診断する「アップルウォッチ外来」を実施しています。従来の検査では捉えきれない日常生活中の不整脈を、患者様が普段装着されているアップルウォッチにより継続的に監視し、早期発見や早期治療につなげています。
実際に当院でもアップルウォッチによる心房細動の発見から専門医療機関への紹介に至ったケースがあり、スマートデバイスを活用した新しい不整脈診療を提供しています。
当院での治療
動悸・不整脈の治療は、不整脈の種類や症状の程度、基礎疾患の有無により循環器専門医として、患者様の状態に応じた最適な治療方針をご提案いたします。
薬物療法では主に抗不整脈薬による治療を行います。比較的軽度な不整脈では、症状が強い場合にのみ薬物療法を検討し、無症状であれば経過観察とする場合もあります。
重篤な不整脈や薬物療法で効果が不十分な場合は、カテーテルアブレーションやペースメーカー植込み術などの専門的治療が必要となるため、連携医療機関への紹介を適切なタイミングで行います。
日常生活での注意点
生活習慣の改善
動悸や不整脈の管理において、生活習慣の改善は薬物療法と同じくらい重要です。規則正しい生活リズムを心がけ十分な睡眠時間を確保することは、不整脈の出現頻度を減らすことにつながります。
服薬管理と定期受診
処方された抗不整脈薬や抗凝固薬は、自己判断で中断せず継続的な服用が重要です。とくに心房細動に対する抗凝固療法は脳梗塞予防のため極めて重要であり、定期的な血液検査による管理が必要です。症状の変化や新たな症状が出たときは、速やかに医療機関を受診しましょう。