肥満症・メタボリックシンドローム

肥満症・メタボリックシンドローム

動脈硬化が進行する危険な状態

動脈硬化が進行する危険な状態

肥満症・メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積により高血圧、糖尿病、脂質異常症などが重なり、動脈硬化が進行する危険な状態です。中高年層を中心に増加傾向にあり、将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクを大幅に高める要因となっています。

メタボリックシンドロームは生活習慣の改善により改善できるものです。早めの対策で将来の重大な病気を予防することができます。健康診断で肥満の指摘を受けた方や体重管理などでお困りの方は、新中野駅から徒歩3分・杉並区東高円寺・和田からも近い新中野なべよこ内科へお気軽にご相談ください。

肥満症・メタボとは?

肥満症もメタボリックシンドロームも、単に「太っている」では済まされない、治療が必要な病気です。肥満症では体重そのものによる負担で生じる健康障害が含まれるのに対し、メタボリックシンドロームは動脈硬化に焦点を当てているという違いがあります。

肥満症

肥満症はBMI(体格指数)が25以上の肥満状態に加えて、結果として様々な「健康障害」が生じており、医学的に減量治療が必要な病気です。

肥満症で見られる健康障害には、糖尿病、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症・痛風、心筋梗塞・狭心症、脳梗塞、脂肪肝、月経異常・不妊、睡眠時無呼吸症候群、変形性関節症、肥満関連腎臓病などがあります。これらの健康障害は減量により改善が期待できるため、積極的な治療が推奨されています。

メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満に高血圧、高血糖、脂質異常などが合併した状態です。近年注目されている内臓脂肪型肥満は、内臓周囲に脂肪が過剰に蓄積した状態で、たとえBMIが高くなくても、内臓脂肪から分泌される悪玉の生理活性物質により、様々な生活習慣病が引き起こされます。

メタボリックシンドロームの特徴は、それぞれの異常がたとえ軽度であっても、複数重なることで動脈硬化の進行が相乗的に速くなることです。そのため、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる動脈硬化性疾患のリスクが著しく高まります。

なぜ内臓脂肪は危険なのか?

脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪の2種類があります。皮下脂肪は皮膚の下につく脂肪で、比較的害が少ないとされている一方で、内臓脂肪はお腹の中の内臓周りにつく脂肪で、様々な悪玉物質を分泌します。これらの物質が血圧を上げたり、インスリンの効きを悪くしたり、血栓を作りやすくしたりすることで、生活習慣病のリスクを高めるのです。

メタボの検査・診断基準

メタボリックシンドロームは、腹囲(おへそ周りの大きさ)の測定や血圧測定、血液検査の結果により診断します。腹囲が基準値以上で、かつ血圧、血糖値、脂質のうち複数の項目が基準値を超えている場合に診断されます。

1. 腹囲測定(必須条件)
  • 男性:85cm以上
  • 女性:90cm以上
2. 以下の3項目のうち2項目以上が基準値を超える場合
  • 血圧:収縮期血圧130mmHg以上、または拡張期血圧85mmHg以上
  • 血糖値:空腹時血糖110mg/dl以上
  • 脂質:中性脂肪150mg/dl以上、またはHDLコレステロール40mg/dl未満

肥満症・メタボの治療

食事療法

食事療法では適切なエネルギー制限と栄養バランスが重要です。

  • 野菜から食べ始める(ベジファースト)
  • よく噛んでゆっくり食べる
  • 腹八分目を心がける
  • 夜遅い食事を避ける
  • 間食を控える など

運動療法

内臓脂肪の燃焼には有酸素運動が効果的です。具体的にはウォーキングや水泳、サイクリングなどがおすすめです。また、筋力トレーニングを併せて行うことで基礎代謝を上げ、リバウンドしにくい体を作ることができます。日常生活でもエレベーターより階段を使う、一駅分歩くなど、活動量を増やす工夫が大切です。

薬物療法

生活習慣の改善で十分な効果が得られない場合は、それぞれの病態に応じた薬物療法を行います。高血圧、糖尿病、脂質異常症に対する治療薬のほか、適応がある場合は肥満症に対する治療薬の使用を検討する場合もあります。

肥満症治療薬「ウゴービ」

ウゴービ(セマグルチド)は、GLP-1受容体作動薬として開発された肥満症治療薬です。食欲を抑制し、胃の排出を遅らせることで体重減少の効果を発揮します。

適応となるのは、BMI27以上で健康障害を有する方、またはBMI35以上の方で、食事・運動療法との併用が必要です。こちらは自費診療となり、患者様の状態を総合的に評価した上で適応を判断いたします。

肥満症・メタボ治療継続のために

食事療法や運動療法などを行うにあたって最も難しいのは継続です。現実的な目標を設定することや小さな成功を認めること、完璧を求めずできることから行うことなどが重要です。

新中野なべよこ内科では、循環器専門医をはじめ経験豊富な医療スタッフによって患者様の健康をサポートいたします。肥満症やメタボリックシンドロームに関するお悩みなど、どんな些細なことでもかまいませんので、まずはご相談ください。

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