HBA1C・血糖値が高い方へ

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)や血糖値の上昇は糖尿病の発症や進行を示す重要な指標です。糖尿病は進行すると網膜症、腎症、神経障害といった合併症を引き起こし、生活の質を大きく低下させる可能性があります。
しかし、早期の段階で血糖値の異常を発見し、適切な管理を行うことでこれらの合併症の発症を遅らせたり、予防したりすることが期待できます。健康診断での指摘は、今後の健康管理を見直す大切な機会となります。
新中野なべよこ内科では、患者様お一人おひとりのライフスタイルに合わせた血糖管理の方法をご提案いたします。血糖値やHbA1cが高いと指摘された方は、早めに当院への受診をおすすめします。
血糖値とHBA1Cの違い
- 血糖値:採血した時点での血液中の糖分の数値
- HbA1c:過去1~2ヶ月間の血糖値の平均的な状態
血糖値は食事の影響を受けやすいため、検査前の食事の有無や内容で変動します。一方、HbA1cは普段の血糖コントロールの状態を反映します。例えば、検査直前の食事に気をつけた場合でもHbA1cには普段からの生活が反映されるため、両方の値を見ることでより正確性の高い血糖状態を把握できるのです。
血糖値が高いとどうなる?
血液中の糖分が高い状態が続くと、血管や神経、様々な臓器に悪影響を及ぼします。糖分が多い血液は「ドロドロの砂糖水」のようなもの。これが全身を巡ることで徐々に体を傷つけていくのです。
- 目の病気(網膜症)→ 視力低下、失明
- 腎臓の病気(腎症)→ 腎機能が低下し透析が必要に
- 神経の病気(神経障害)→ 手足のしびれ、痛み
- 動脈硬化の進行 → 心筋梗塞、脳梗塞 など
「まだ症状が出ていないし大丈夫」と思うかもしれませんが、血糖値が正常より高い「境界型」の段階でも、動脈硬化は進行し始めています。健康診断で指摘を受けたことをきっかけに、できるだけ早くからに対策を始めることが、将来の健康を守る鍵となります。
今すぐ始められる対策
食生活を見直す
血糖値を上げやすい食品を控える
- 白米・白パン → 玄米、全粒粉パンに
- 砂糖入り飲料・ジュース → 水、お茶に
- お菓子・デザート → 果物(適量)に
- 揚げ物・脂っこい料理 → 蒸したり茹でたりする など
1食べ方を工夫する
- 野菜から食べ始める
- よく噛んでゆっくり食べる
- 腹八分目を心がける
- 規則正しい時間に食事する など
運動習慣を身に付ける
運動は血糖値を下げる効果的な方法の1つです。
- 有酸素運動を取り入れる(ウォーキング・ジョギング・水泳・自転車など)
- 日常生活での活動量を増やす(階段を使う、一駅分歩くなど)
- 有酸素運動と並行して筋トレも行う など
「忙しくて運動する時間が取れない」という方は、日常生活での活動量を増やすことから始めましょう。
受診の目安や準備
早めの受診が必要な場合
- のどの渇きや多尿、体重減少などの症状がある
- 家族に糖尿病の人がいる
- すでに肥満・高血圧・脂質異常症がある など
受診の準備
- 健康診断の結果(過去のものもあれば)
- 他の病気や服薬中の薬の情報
- 家族歴の情報
- 現在の生活習慣(食事・運動・飲酒・喫煙)
- 気になる症状のメモ など
当院での診療
新中野駅から徒歩3分・杉並区東高円寺・和田からも通院が便利な新中野なべよこ内科では、血糖値やHbA1cが高い方に対して状態に応じたアプローチを行っています。
- 空腹時血糖値、HbA1cの再検査
- 合併症の有無の確認
これらの検査結果をもとに、糖尿病を発症しているのか境界型なのかなどを正確に診断し、その上で、具体的な治療や生活習慣改善の指導を行います。
「まだ症状が出ていないから大丈夫」と受診を先延ばしにせず、今から対策を始めませんか。まずはどうぞお気軽にご相談ください。健康的な生活を保てるよう支援します。