心電図に異常がある方へ

心電図検査での異常は、心臓の電気的な活動に何らかの変化があることを示しており、不整脈や心筋の異常、虚血性心疾患などの可能性があります。軽い異常は生活に支障をきたすものではありませんが、なかには治療が必要な重要な異常もあるため、適切な評価と判断が必要です。
心電図異常の背景には、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が関与していることも多く、これらの基礎疾患の管理と並行して心臓の状態を詳しく評価することが求められます。
新中野なべよこ内科では、循環器専門医が心電図異常の種類と重要度を詳しく評価し、それぞれの患者様に適した検査・治療計画を立案します。健康診断で心電図の異常を指摘された方は、まずは一度ご相談ください。
心電図異常の原因
高血圧
長期間の高血圧により心臓に負担がかかり、左室肥大や不整脈の原因となります。血圧の適切な管理により改善が期待できます。
虚血性心疾患
冠動脈の狭窄により心筋への血流が不足する状態で、ST変化や不整脈の原因となります。胸痛などの症状を伴うこともあります。
電解質異常
カリウムやカルシウムなどの電解質バランスの乱れにより、一時的な心電図異常が生じることがあります。
その他にも甲状腺機能異常、薬剤の影響、先天性心疾患なども心電図異常の原因となります。
心電図異常の影響
心電図の異常には無症状で経過するものもありますが、放置すると動悸や息切れ、胸痛やめまいなどの症状が現れることがあります。重要な異常を見逃すと心筋梗塞や脳梗塞、心不全などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
特に心房細動をはじめとする不整脈は、血栓形成のリスクを高めて脳梗塞の原因となることがあります。また、高度な房室ブロックでは意識消失や失神を起こすことがあり、日常生活に大きな支障をきたします。
早期に適切な評価と治療を行うことで、これらの合併症を予防し生活の質を維持することができます。
今すぐ始められる対策
生活習慣の改善
心臓への負担を軽減し心電図異常の進行を防ぐため、以下の点に注意しましょう。
減塩・食事管理
塩分摂取量は1日6g未満を心がけ、野菜や魚を中心としたバランスの良い食事を摂りましょう。血圧の安定に効果的です。
禁煙・節酒
喫煙は血管を収縮させ心臓に負担をかけるため、たばこを吸っている人は禁煙することが大切です。過度の飲酒も不整脈の原因となるため、適量を心がけましょう。
その他の重要な対策
適度な運動
医師と相談の上、ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れましょう。心機能の改善と体重管理に効果的です。
ストレス管理
過度のストレスは不整脈の誘因となります。十分な睡眠と適度な休息を心がけましょう。
血圧・血糖値の管理
血圧測定を習慣化し、糖尿病がある方は血糖コントロールを適切に行いましょう。
症状の観察
動悸や胸痛、息切れやめまいなどの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
受診の目安や準備
早めの受診が必要な場合
- 健康診断で心電図異常を繰り返し指摘されている
- 動悸、胸痛、息切れなどの症状がある
- めまいや失神を起こしたことがある
- すでに高血圧、糖尿病、脂質異常症がある
- 家族に心疾患の人がいる など
受診の準備
- 健康診断の結果(過去のものもあれば)
- 他の病気や服薬中の薬の情報
- 家族歴の情報
- 症状の詳細(いつ、どんな時に、どのような症状が出るのか)
- 普段の血圧や脈拍の記録 など
当院での診療
新中野駅から徒歩3分・杉並区東高円寺・和田からも通院が便利な新中野なべよこ内科では、心電図異常の種類と重要度を詳しく評価し、適切な治療方針を決定しています。
- 12誘導心電図検査
- 24時間ホルター心電図検査
- 1週間ホルター心電図検査
- 心エコー検査
- 血液検査(心筋マーカー、電解質など)
これらの検査により、心電図異常の原因と重要度を総合的に評価します。生活指導をはじめ、薬物療法など適した治療計画を立てます。
心電図異常は軽微なものから重要なものまで様々ですので、適切な評価により安心して生活していただけるよう支援いたします。健康診断での指摘をきっかけとして、健康的な生活を送りましょう。