動脈硬化とは?

動脈硬化とは、血管の壁が厚くなったり硬くなったりすることで、血液の流れが悪くなる状態です。加齢とともに誰しも起こる状態ですが、生活習慣によってその進行速度は大きく変わります。
動脈硬化自体には自覚症状がほとんどありません。しかし、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞という形で、命に関わる病気として現れることがあります。「まだ症状がないから大丈夫」と思っていませんか?早期発見と適切な治療により、これらの重大な合併症を予防することができます。
新中野駅から徒歩3分・杉並区東高円寺・和田からも近い新中野なべよこ内科では、様々な検査機器を用いて血管の状態を詳しく評価し、患者様に合った予防法や治療法をご提案いたします。
動脈硬化の原因
生活習慣に関連する要因
- 高血圧:血管に常に高い圧力がかかることで、血管壁が傷つきやすくなります
- 脂質異常症:悪玉コレステロール(LDL)が血管壁に蓄積します
- 糖尿病:高血糖により血管が傷つきやすくなります
- 喫煙:血管を収縮させ、血管壁を傷つけます
- 肥満:特に内臓脂肪の蓄積が問題となります
- 運動不足:血流が悪くなり、動脈硬化が進行しやすくなります
- ストレス:血圧上昇や血糖値上昇の原因となります など
その他の要因
- 加齢:年齢とともに血管の弾力性が失われます
- 性別:男性、閉経後の女性はリスクが高くなります
- 家族歴:遺伝的な要因も関与します など
こんな場合はご相談ください
- 健康診断で脂質異常や高血圧を指摘された
- 階段を上ると胸が苦しくなる
- 歩くとふくらはぎが痛くなる
- めまいや頭痛がよく起こる
- 家族に心筋梗塞や脳梗塞の方がいる
- 喫煙習慣がある
- 糖尿病がある など
動脈硬化は早期の段階では自覚症状がないため、リスクファクターがある方は定期的な検査をおすすめします。
動脈硬化の検査
動脈硬化は自覚症状が出にくいため、検査により状態を把握することが重要です。新中野なべよこ内科では動脈硬化の有無や程度を確認できる検査を実施しています。
血液検査
コレステロール値や中性脂肪値、血糖値などを測定し、動脈硬化のリスクを評価します。
頸動脈エコー検査
頸動脈(首の血管)の壁の厚さを超音波で測定します。痛みはなく、動脈硬化の程度を直接確認できる検査です。
ABI検査
両手と両足の血圧を同時に測定し、それぞれの値を確認することで動脈硬化の程度を評価します。
動脈硬化の治療
動脈硬化の治療は、進行を抑制し心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を予防することが目的です。日常的な生活習慣を改善することから薬物療法まで、様々なアプローチによって動脈硬化を治療します。
生活習慣の改善
- 食事療法:飽和脂肪酸を減らし、魚や野菜を中心とした食事を心がけます
- 運動療法:週3回以上、1回30分程度の有酸素運動(ウォーキングなど)を推奨します
- 禁煙:喫煙は動脈硬化の最大のリスクファクターです。禁煙外来もご紹介します など
新中野なべよこ内科では、循環器専門医が必要に応じて患者様に生活習慣改善のための指導を行います。
薬物療法
生活習慣の改善だけでは不十分な場合、以下のような薬を使用します。
- コレステロール低下薬:悪玉コレステロールを下げ、動脈硬化の進行を抑制します
- 抗血小板薬:血液をサラサラにし、血栓ができにくくします
- 降圧薬:血圧を下げ、血管への負担を軽減します
- 血糖降下薬:糖尿病がある場合に使用します など
日常生活での注意点
動脈硬化の予防・進行抑制のために、以下の点に注意しましょう。
- 定期的な健診:年に1回は健康診断を受けましょう
- バランスの良い食事:塩分、脂肪分を控えめに
- 適度な運動:無理のない範囲で継続することが大切です
- ストレス管理:十分な睡眠と休養を心がけましょう
- 禁煙の徹底:受動喫煙も避けましょう など
お気軽に当院へ
動脈硬化は「沈黙の病気」と呼ばれ、症状が出た時には既に進行していることが多い病気です。
しかし、早期発見と適切な治療により進行を抑制し、重大な合併症を予防することができます。
「最近疲れやすい」「健診で指摘を受けた」など、少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。お一人おひとりの状態に合わせた最適な治療プランをご提案し、健康な毎日をサポートいたします。