睡眠時無呼吸症候群の検査・治療

睡眠時無呼吸症候群の診断には専門的な検査が必要です。当院では、簡易検査を行い、患者様の状態に適した治療法を選択しています。CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)をはじめとした治療により、多くの患者様が症状の改善を実感されています。
「機械を付けて眠るのは苦痛では…?」といった不安をお持ちの方も多いかもしれません。新新中野駅から徒歩3分・杉並区東高円寺・和田からも近い新中野なべよこ内科では、検査から治療まで患者様に寄り添ったサポートを心がけ、安心して治療を受けていただける環境を整えています。
検査について
簡易検査
睡眠時無呼吸症候群の簡易検査は「アプノモニター」と呼ばれ、ご自宅で普段通りに就寝していただきながら検査を行うため、患者様の負担が少ないのが特徴です。
検査機器は小さな装置で、指先に酸素濃度を測るセンサーを付け、鼻や口元に気流を感知するセンサーを装着します。就寝前に装着して朝起きたら外していただくだけです。
検査では、睡眠中の呼吸状態や血中酸素濃度の変化などを記録し、無呼吸および低呼吸指数(AHI)を算出して重症度を判定します。
精密検査
より詳細な診断が必要な場合は、PSG(ポリソムノグラフィー)検査を行います。PSG検査は1泊ないしは2泊の入院が必要で、当院では連携している専門機関にご紹介いたします。
検査では脳波や心電図、呼吸状態や血中酸素濃度など、睡眠に関する多数の項目を記録し、睡眠の深さや質、体位による症状の変化などの詳細な情報を得ることができます。
CPAP療法について
CPAP療法とは
CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)は、睡眠時無呼吸症候群の標準的な治療法です。睡眠中、鼻に付けたマスクを通じて一定の圧で空気を送り続けることで、気道の閉塞を防ぎ、正常な呼吸を維持します。
現在広く使用されているCPAP機器には、設定された一定の圧力を送り続ける固定圧式と、呼吸状態に応じて圧力を自動調整するCPAPがあります。マスクには鼻マスク、フルフェイスマスクなどがあり、患者様に最も適したものを選択します。
当院では院長が日本睡眠総合検診協会認定CPAP療法士の資格を取得しており、機器の選択から圧力設定、継続的な管理まで専門的な視点でサポートいたします。
治療の流れ
CPAP療法を開始する際の一般的な流れです。
Step01
初期設定の決定
検査結果に基づいて、患者様に適した圧力設定を決定します。
Step02
機器の使用方法を指導
スタッフがマスクの装着方法、機器の操作方法、日常のメンテナンス方法などを指導いたします。
Step03
試用期間での評価
実際に使用していただき、治療データを解析して設定の調整を行います。
Step04
治療効果の確認
定期的に症状の改善状況や機器の使用状況を評価し、必要に応じて設定を調整いたします。
CPAP療法の効果と注意点
期待される効果
CPAP療法により期待される効果は多岐にわたります。夜間症状では、いびきが止まったり中途覚醒が減少したりなど、深い睡眠を得られるようになります。
日中の眠気も改善され「仕事中に居眠りしなくなった」「集中力が戻った」など、生活の質が向上します。また、血圧の改善効果も期待でき、心血管疾患のリスクも減少します。
使用上の注意点と対処法
CPAP療法を開始した当初は、マスクや機器に慣れるまでに時間がかかることがあります。「マスクが違和感で眠れない」「空気圧が気になる」といったお悩みを持つ方もいらっしゃいますが、多くの場合しばらくすると慣れます。
マスクによる皮膚トラブルなどの問題が起こることもありますが、適切なサイズ選択や皮膚の保護により改善されます。機器のメンテナンスも重要で、マスクや加湿器の水は毎日交換し、フィルターは定期的に清掃および交換していただきます。
当院のサポート体制
継続的なフォローアップ
CPAP療法開始後は、定期的な診察により治療効果を評価し、必要に応じて設定の調整を行います。機器のトラブルや使用上の問題についても迅速に対応いたします。装着が辛い場合は、どうぞお気軽にご相談ください。少しでも苦痛を和らげて治療を継続できる方法を一緒に考えましょう。
他院との連携
精密検査が必要な場合は連携している専門機関にご紹介いたします。循環器専門医として、睡眠時無呼吸症候群だけでなく、高血圧や心疾患などの合併症も総合的に管理いたします。